木材にレーザー彫刻するときに気をつける4つのポイントについてご紹介します
レーザー彫刻機は、木材をはじめアクリルへの彫刻ができることでも人気です。
木の看板やウッドネームプレート、そのほかさまざまな木材への彫刻が可能で注目が集まっています。
しかし、どのような木材が適しているか、あらかじめ把握しておかなければ理想的なレーザー彫刻の利用は難しいといえるでしょう。
そこで本記事では、使うにふさわしい木材とおすすめできない木材について、そのほか板の種別や出力、注意するべき点について解説をしていきます。
ぜひ最後までご覧になり、コツと注意点を覚えていってください。
ポイント1 レーザー加工に適した木材、適していない木材
まず、レーザー彫刻に適した木材についてご紹介していきます。
1つ目は軟材で、ポプラやバルサ材が主です。
レーザーの出力は低くとも、素早くカットならびに彫刻を可能にします。
いっぽう、仕上がりについてはスピーディーな代わりに、コントラストが弱めという側面があります。
もう1つは鋼材で、オーク材やチェリー材が代表的です。
強いレーザー出力が必要となりますが、コントラストは強くくっきりとした彫刻が可能になります。
そして、適していない木材は針葉樹材です。
モミ等の木材で、木目がない部分が非常に柔らかく、適したレーザー彫刻のパラメーターを出力することが困難とされているため避けておかなければなりません。
ポイント2 加工に優れた成型板と合板もチェック
レーザー加工を検討する際、まず想像するのは失敗しづらく反映させられる木材ではないでしょうか。
無難にレーザー加工を施したいなら、成型板と合板(MDF・ベニヤ)は筆頭候補にしておきたいところ。
続いては、上記の2点について述べていきます。
成型板
成型板はファイバーボードとも呼ばれており、木片を原料に植物繊維を集めて作る建材です。
端材や廃材も使用でき、環境に配慮のある建材としても着目される点は見落とせません。
機能性については、断熱に吸音性に優れるほか断熱性に長けています。長所が顕著ながら、一般木材と比較して安価な点でも選ばれることが多い建材です。
よって、レーザー彫刻において価格をなるべく抑えたい方に向きの傾向が強いといえるでしょう。
MDF
合板のMDFですが、原料は木材チップで蒸し煮したうえ合成樹脂をプラスして成形したものを指します。
表面には確かな強度があり、湿度や水に対して安定性を誇っているのが利点の1つ。
また、彫刻や多様な加工を施した際に、均等で美しい仕上がりになるのも選ばれる理由となっています。
ポイント3 エアーの出力量を精査する
次にレーザー彫刻で重視したいのは、エアー出力の高さでしょうか。
木材では木のヤニや粉塵が伴い、加工ありきだと必ず発生するものです。
また、木材は雨や微生物による劣化は避けられません。
そこで、木材が長寿命になるよう開発された木部再生の技術・エアー鉋(かんな)が着目点となります。
頼もしい効果は、エアー鉋技術の採用にて、木材の表面の汚れや黒カビなどを空気・おが屑だけで除去できるところ。
出力ですが、強ければ強いほど害の発生や付着を阻止できるので強出力を評価するのを忘れないようにしましょう。
ちなみに、水と薬剤を用いない乾式工法で、特許技術の1つでもあるのも利点だといえます。
ポイント4 コストを下げるには低出力を推奨
レーザー彫刻機ではワット出力数の高いものも多数ラインナップしています。
通常、金属に対しては3000mwから5,000mwとなりますが、木材であれば1,000mwの出力で彫刻が可能です。
また、出力が低いレーザー彫刻機だと価格も抑えられます。
安い価格帯のレーザー彫刻機では、2万円を切る製品も並んでいてチェックは欠かせません。
なお、Ruoclrisは、18,900円の価格で販売をしています。
ポイント5 プロッター式の強みは高評価できる
レーザー彫刻機を使用した際、ヤニや粉塵の発生がつきものです。
ですが、レーザーのヘッドがプロッター式であった場合、加工を進める方向を変えるとヤニ・粉塵を減らすことが可能です。
また、レーザーの奥に排気口があったなら、同様にヤニ・分陰を排気口へ除外しながらの加工もできます。
出典:https://www.comnet-network.co.jp/blog/tips-for-laser-processing-wood/
ごらんのように、手前から奥へ逃した結果は仕上がりが明らかに綺麗になっています。
レーザー彫刻機を使用する際の注意点
粉塵とヤニの発生【マスキングテープで防止】
レーザー加工の際にマスキングテープを用いて養生しておくと、粉塵・ヤニの付着を防ぎやすくなります。
そこで丁寧に処理をしておくと、加工したのちに美しい仕上がりになります。
間に空気が入らないようにすることで、きちんと貼り付けなければ悪い仕上がりになってしまうので注意しましょう。
なお、木材がデリケートな場合は、テープを剥がすときに傷がはいる可能性があるのも注意しておきたいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回な木材にレーザー彫刻をする時のポイントについて解説致しました。
木材に対してレーザー彫刻を施す際には本記事を是非参考にしていただき安全に行っていただけたら幸いです。
またレーザー彫刻のサンプルも承っておりますのでページ最下部から是非ご連絡くださいませ。