木材を加工できるレーザー彫刻機の特徴と選び方

木材を加工できるレーザー彫刻機の特徴と選び方


木材を加工できるレーザー彫刻機を購入したいと考えているものの、選択肢が多く迷ってしまっている方も多いでしょう。



レーザー彫刻機の特徴などを理解せずに購入してしまうと、思ったようなデザインが彫れないなどの失敗に繋がりかねません。



そこでこの記事では、木材を加工できるレーザー彫刻機の特徴やメリット、価格、おすすめの商品を解説します。レーザー彫刻機の購入を検討中の方は、以下を参考にしてみてください。



木材を加工できるレーザー彫刻機


レーザー彫刻機は、金属を加工する機械と思われがちですが、木材も加工が可能です。



そもそもレーザー彫刻機とは、レーザーから出る光を利用して木材やアクリル板、ガラスなどに模様を彫刻する機械のことです。



レーザー彫刻機は、文字やイラストなど好きなデザインを木材に自由に彫れます。



人の手では彫れない細かいデザインのイラストでも、レーザー彫刻機であれば忠実に再現してくれます。



現在では家庭用のレーザー彫刻機も増えており、DIYを始めたい方にも注目されている趣味の1つです。



レーザー彫刻機で木材を加工する仕組み


レーザー彫刻機は、レーザーから出ている光をレンズで集めてパワーを強くし、その熱で素材の表面を削っていく仕組みです。


小学生のときに、理科の実験で太陽の光と虫眼鏡を使って黒い紙を燃やす実験をしたことがあると思います。その原理を使っているのが、レーザー彫刻機です。

 

レーザーを発しているのは「発信装置」と呼ばれる機械です。


発生したレーザーはミラーに反射し、その後レーザーヘットと呼ばれる機械に行き、素材に照射されます。


レーザー彫刻機は、かなり強い熱エネルギーが出ているため取り扱いには注意しなければいけません。


レーザー彫刻機で加工するメリット

レーザー彫刻機で加工するメリットは、以下の2つです。

  • 細かいデザインでも対応できる
  • 刻印が消えるリスクが少ない

レーザー光の光の細さは、約0.1mmと言われており、小さな文字や細かい柄も入れられます。


さらにレーザー彫刻機は、熱の力で素材を彫ってデザインを描いています。


そのため摩擦に強く、刻印が消えることはほとんどありません。


特に木材を加工した場合、熱のエネルギーで素材が焦げるため、その風合いもデザインの一部として楽しめます。

レーザー彫刻機で木材を加工するときに気をつけること

レーザー彫刻機を使う場合、以下の3つの点に気をつけましょう。

  •  木目が残る
  •  樹脂(ヤニ)が滲み出てくる
  •  色味に個体差が出る

木目がある場合、レーザー彫刻機を使っても残ってしまいます。


もしも木目がデザインの邪魔になってしまう場合は、避けて照射するようにしましょう。


また強い出力でレーザーを当てると、ヤニと呼ばれる樹脂が出てくることがあります。


ヤニが出ると木材が変色したように見えるため、見栄えが悪くなってしまうのです。


ヤニを出さないためには、マスキングテープを貼ってその上から照射するのがおすすめ。


その分出力を強くする必要があります。


木材は個体差があり、同じ出力でレーザーを当てても色味が変わることがあります。


全く同じ色味を何十個と再現するのは難しいことを覚えておきましょう。


レーザーで木材を切断することはできる?

レーザーで木材を切断することはできます。

 

ただし、レーザー光の強さによっては切断できないものもあるため注意しましょう。


レーザー彫刻機に設置されている発振器の出力が大きければ、木材は切断できます。


搭載されている出力数は、10〜30Wが主流です。


大きいものでは10〜75Wまでの発振器もあります。


木材を切断するほどのレーザー彫刻機が欲しい場合は、出力数の大きいものを選びましょう。


木材を加工できるレーザー彫刻機の平均価格

木材を加工できるレーザー彫刻機の平均価格は、およそ7万1,000円です。


ただしレーザー彫刻機は、価格がピンからキリまであります。


そのため、機能が豊富に揃っていたり、出力数が多かったりするものは20万円を超えることがあります。

 

逆に安ければ、1万円程度のものもあるのです。


多くの商品を比較した上で、納得できる価格のものを購入することが大切です。


木材のレーザー彫刻を依頼する場合の相場


木材のレーザー彫刻を依頼する場合の相場は、2,000〜5,000円程度です。


範囲が広くなったり、入れる文字数が増えると、追加量に応じてさらに費用がかかることがあります。


またリングやペンダントなどの特殊な形状のものは、面積が大きいと1万円を超えることも。


データ作成料なども必要になるため、見積もりを取った上で刻印を依頼するか比較検討することが大切です。

木材の加工ができるレーザー彫刻機7選

ここからは木材の加工ができるレーザー彫刻機を7つ紹介します。

  1. Snapmaker 2.0 A250T
  2. NEJE レーザー彫刻機 1500mW
  3. LaserPecker2 レーザー彫刻機
  4. TAKIMI 彫刻機
  5. RATTMMOTOR CNCミニルーターキット 5500mw
  6. GORIFEI レーザー彫刻機
  7. LaserPecker レーザー彫刻機 1600mW

価格や特徴などをまとめたので、レーザー彫刻機を探している方は以下を参考にしてみてください。

1.Snapmaker 2.0 A250T

  


引用:Snapmaker 2.0 A250T|Amazon

「Snapmaker 2.0 A250T」は、3Dプリンターを搭載したレーザー彫刻です。

レーザーの出力が高いため、木材のカットにも向いています。

レーザー彫刻機能は、オートキャリブレーション機能を搭載。

レーザーモジュールに搭載されたカメラを使い、素材との高さを自動的に調整します。

削り過ぎなどの失敗を防げるでしょう。

3Dプリントが必要で、高性能なレーザー彫刻を探している方におすすめです。

 

メーカー
Snapmaker
価格
22万円
サイズ
40.5×42.4×49cm
加工範囲
レーザー出力
1600mW
加工ができる素材 
 
木材/布/レーザー/アクリル板

重量

21.8kg

2.NEJE レーザー彫刻機 1500mW

  


引用:NEJE レーザー彫刻機 1500mW|Amazon

「NEJE レーザー彫刻機 1500mW」は、小さいながらも高精度・高安定性を兼ね備えたレーザー彫刻機です。


オフラインでの操作も可能なため、場所を問わず使いたい方におすすめです。


ただしオフラインで操作する場合、別売りのバッテリーバンクが必要なため注意しましょう。

コンパクトながらも高性能なレーザー彫刻機を求めている方に向いています。


メーカー
NEJE
価格
16,722円
サイズ
‎30.6×23.5× 20.7cm
加工範囲

38×38mm

レーザー出力
1500mW
加工ができる素材 
マホガニー材(木材)/竹/ペーパーカード/象牙/革/可燃性のプラスチック/ PCBAなど
重量
976g

3.LaserPecker2 レーザー彫刻機

  


引用:LaserPecker2 レーザー彫刻機|Amazon

「LaserPecker2 レーザー彫刻機」は、木材を切断できるほどの出力があるレーザー彫刻機です。


5mmの厚さの木材であれば、くり抜いたデザインも再現できるため、表現の幅が広がるでしょう。


さらに平らな面だけではなく、円柱など曲がっている面がある素材にも彫刻が可能。


360°回転させながら彫刻し、希望のデザインを忠実に再現してくれます。


高性能で曲がっている面にもオリジナルのデザインを彫りたい方に向いています。


メーカー
LaserPecker
価格
16万3,900円
サイズ
‎30.6×23.5× 20.7cm
加工範囲
‎45×28.4×19.3cm
レーザー出力
5W
加工ができる素材 
木材/アクリル/石/ガラス/金属
重量
3.2kg

 

4.TAKIMI 彫刻機

  


引用:TAKIMI 彫刻機|Amazon


「TAKIMI 彫刻機」は、2Wayの接続方式で操作できるレーザー彫刻機です。

操作方法は、

* パソコンでソフトをインストールする

* スマホに専用アプリをインストールする


デバイスを問わないため、データを対応するデバイスに移すなどの手間がかかりません。


さらに底の部分はあえて空き設計が採用されています。


空き設計にすることで、サイズに制限なく好きなものに彫刻できるのです。


木材だけではなく、ガラスやケーキなどにも彫刻できます。

メーカー
TAKIMI
価格
1万8,880円
サイズ
‎15.3×15.3×14.5cm
加工範囲
最大80×80mm
レーザー出力
加工ができる素材 
皮革/木材/竹/プラスチック/紙/ペイント/陶器/ガラス/ケーキなど
重量
0.6kg

5.Florata 3000mw 彫刻機

  


引用:Florata 3000mw 彫刻機|Amazon



「Florata 3000mw 彫刻機」は、高出力のレーザー彫刻機です。



1,000mWと比較して、1/3の時間で彫れます。



木材の厚さによっては、切断することも可能です。



機械を揺らすとレーザーが一時停止する安全装置も搭載しており、安心して利用できるでしょう。



ただしソフトウェアは、Windowsのみに対応しているため注意が必要です。

メーカー
Florata
価格
1万7,988円
サイズ
‎26.5× 23×19.8cm
加工範囲
レーザー出力

3000mW

加工ができる素材 
木材/プラスチック/竹/皮革/ゴム/紙
重量
‎1.28kg

 

6.GORIFEI レーザー彫刻機

  


引用:GORIFEI レーザー彫刻機|Amazon



「GORIFEI レーザー彫刻機」は、軽量で小型ながらもさまざまな素材に彫刻できるレーザー彫刻機です。



木材はもちろん、陶器や布/食べ物などにも好みのデザインを彫刻できます。



アプリを連携させれば、プレビューが見れるため、どの位置に彫刻するか細かく設定でき失敗しにくくなります。



さらに作動中に異常があれば自動的に電源が切れる安全装置付き。



安心機能が付いており、木材以外にも彫刻したいと考える方におすすめのレーザー彫刻機です。

メーカー
GORIFEI
価格
2万4,888円
サイズ
‎‎18.3×18.3×17cm
加工範囲
98×88mm
レーザー出力
3000mW
加工ができる素材 
木材/セラミック/ボール紙/竹/皮革/ゴム/プラスチック/食べ物/布など
重量
0.9kg

 

7.LaserPecker レーザー彫刻機 1600mW

  


引用:LaserPeckerレーザー彫刻機 1600mW|Amazon



「LaserPeckerレーザー彫刻機 1600mW」は、手のひらサイズでモバイルバッテリーでも稼働するレーザー彫刻機です。



重さも190g程度のため、レーザー彫刻機を持ち歩きたい方におすすめ。



スマホのアプリをインストールすることで、直感的に操作できます。



初めてレーザー彫刻機を使う方におすすめの機材です。

メーカー
LaserPecker
価格
3万8,999円
サイズ
‎‎65×61×53mm
加工範囲
レーザー出力

1600mW

加工ができる素材 
木材/プラスチック/竹/ゴム/PCB/皮革/紙/布地/電話ケース/マウス/鉛筆/名刺/財布/紙/ボール紙など
重量
0.19g

 

 


まとめ

今回は、木材を加工できるレーザー彫刻機について解説しました。



レーザー彫刻機とはレーザーの熱エネルギーで素材の表面を削って柄やイラストを彫る機械のことです。



木材以外にも、プラスチックや竹、紙などにも彫れます。



レーザー彫刻機で木材を切断することも可能です。



ただし、出力が弱いものは切断できないため、購入時に出力数をよく見ておきましょう。


他にもデータ作成料などもかかるため、事前に見積もりをもらって比較しましょう。



レーザー彫刻機の購入を検討している方は、今回紹介した7選から選んでみてください。

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