金属を加工できるレーザー彫刻機の選び方と主要商品を解説!

「金属を加工してオリジナルのアイテムを作りたいけれど、どのレーザー彫刻機がいいのか分からない」と悩んでいませんか?



金属を加工できるレーザー彫刻機は数少なく、選び方を間違えてしまうとうまく彫れないこともあります。



そこでこの記事では、レーザー彫刻機の選び方や主要商品を徹底解説。



金属を加工できるレーザー彫刻機の購入を検討している方は、以下を参考にしてみてください。

金属が加工できるレーザー彫刻機

金属が加工できるレーザー彫刻機とは、レーザー光線の熱エネルギーを利用して素材の表面を削り絵を描く機械のことです。



金属以外にも、木材やプラスチック、ゴムなどにも彫刻できます。



レーザー加工の原理は、レーザーの光をレンズで温めて熱を溜めます。



溜まった熱を素材に照射することで、表面が削れるのです。



小学生のときに理科の実験で虫眼鏡を使って黒い紙を燃やす実験をした方も多いと思います。



その原理を応用して、金属に加工しています。

レーザー彫刻機の種類2つ

レーザー彫刻機の種類は、主に以下の2つです。



* 家庭用のレーザー彫刻機

* 業務用のレーザー彫刻機



それぞれどのような特徴があるのか、以下で見ていきましょう。


家庭用のレーザー彫刻機


家庭用のレーザー彫刻機は、コンパクトなサイズ感が特徴です。



中には本体部分が10cm以下のものもあり、場所を取らないため収納場所に困ることもありません。



家庭用レーザー彫刻機は、出力が3,000mW以下と少ないものが多いです。



折りたためば持ち運べる機械もあるため、外出先で使う予定がある方にも合うものが見つかりやすいでしょう。


業務用のレーザー彫刻機

業務用レーザー彫刻機は、レーザーのパワーが強いことが特徴です。



パワーが強ければ、金属にも彫刻できます。



そのため、金属の加工をメインに利用したい方は業務用を選択するのもおすすめです。



業務用はサイズが大きいことが多く、加工面積も広い傾向にあります。



大きなオブジェを作ったり、刻印を施したりしたい方にもおすすめです。

金属を加工できないレーザー彫刻機はたくさんある

すべてのレーザー彫刻機が、金属を加工できるとは限りません。



なぜならレーザーの出力が弱い機械の場合、素材の硬さに負けてしまい削れないためです。



無理に削ろうとすると故障の原因にもなる可能性があるため、注意してください。



さらに鏡面加工された金属もレーザー加工ができません。



これは出力数は関係なく、鏡面で反射したレーザー光が機械内部を傷つけてしまう可能性があるためです。



金属が加工できるほどの強い出力数であるかは、購入前にチェックしておいてください。

金属を加工できるレーザー彫刻機の選び方

金属を加工できるレーザー彫刻機は、どれも一緒ではありません。



それぞれに特性があり、自分に合った機械を選ぶ必要があります。



以下では、金属を加工できるレーザー彫刻機の選び方を5つ紹介。



* YAGレーザー加工機またはファイバーレーザーを選ぶ

* 出力数が3,000mW以上のレザー彫刻機を選ぶ

* 加工したい範囲の大きさを考えて選ぶ

* カバー付きのレザー彫刻機が安心

* 操作のしやすさで選ぶ



購入前にはそれぞれの項目をチェックし、よく検討した上で選択しましょう。

YAGレーザーまたはファイバーレーザーを選ぶ

レーザー彫刻機のレーザーには、種類があります。



金属を加工したいのであれば、



* YAGレーザー

* ファイバーレーザー



のどちらかを選びましょう。



YAGレーザーとは、ファイバーレーザーよりも精度の高いレーザーを照射できます。



名前の由来は、使われている元素の名前から取っています。



比較的高価であり、業務用で採用されていることが多いレーザーです。



対してファイバーレーザーは、増幅媒体に光ファイバーが使われており、高出力なことが特徴です。



繊細なデザインにも対応可能で、アルミニウムや銅、ステンレスといった幅広い金属を彫刻できます。



また故障がしにくいといったメリットもあるのが嬉しいポイントです。



レーザー彫刻機には、CO2レーザーという種類もあります。



中にはCO2レーザーを搭載しながらも金属を彫れるものもありますが、本来は木材や布製品に彫刻するのに適したレーザーです。

出力数が3,000mW以上のレザー彫刻機を選ぶ

出力数は、3,000mW以上のレーザー彫刻機を選択しましょう。



前述しましたが、出力数が少ないと金属が加工できないためです。



出力数は3,000mW以外にも、5,000mWや1万mWの高出力商品もあります。



出力数が高ければ高いほど、加工できる素材の幅が広がるため、購入時に加工する素材をイメージしながら選んでみましょう。

加工したい範囲の大きさで選ぶ

購入時には、加工したい範囲の大きさを考えた上でレーザー彫刻機を選びましょう。



レーザー加工できる範囲は、機械によって大きく差があります。



例えば、3×3cmや10×10cmなどです。



ナイフやフォークなどにワンポイントでデザインを入れるのであれば、3×3cmでも問題ありません。



しかし鉄製の筆箱など大きなものに彫刻する場合は、小さすぎると目立たなくなる可能性があります。



8×8cmくらいの大きさを選んでおくと安心です。



デザインするものの大きさも考えながら、商品を選びましょう。

カバー付きのレザー彫刻機が安心

レーザー彫刻機は、保護カバーが付いている商品を選ぶのがおすすめです。



保護カバーとは、レーザーの強い光から目を守ってくれるカバーのこと。



保護眼鏡の付いた製品もありますが、脱着に手間がかかるデメリットがあります。



保護カバーがついていれば眼鏡も不要で、周りで作業している人の目も保護してもらえるので安心です。

操作のしやすさで選ぶ

操作のしやすさは、レーザー彫刻機を選ぶ上で大切です。



特にレーザー彫刻機を初めて操作する方の場合、設定が複雑な機械を購入してしまうと面倒になりいずれ使わなくなることもあります。



スマートフォンのアプリなどを使って操作できるものもあるため、操作方法はよく読んだ上で選びましょう。



さらに、日本語に対応した説明書が付属されていることも重要です。



自分が使い続けられるものを選択し、購入してください。

業務用のレーザー彫刻機3選

ここからは業務用のレーザー彫刻機を3つ紹介します。



* 株式会社 ユー・イー・エス PLS6.150D

* HAJIME CL1 PLUS

* Beambox PRO



家庭用レーザー彫刻機のスペックでは足りない方や強い出力が必要な方は、以下を参考にしてみてください。

1.業務用レーザー加工機 PLSシリーズ 6.150D

引用:業務用レーザー加工機 PLSシリーズ 6.150D|株式会社ユー・イー・エス



「業務用レーザー加工機 PLSシリーズ 6.150D」は、最大出力が150Wもある業務用のレーザー加工機です。



金属の表面にレーザー彫刻ができ、オートフォーカス機能でサポートしてくれます。



業務用レーザー加工機として、最も普及している製品で安定した操作性も魅力です。

メーカー
Universal Laser Systems
価格
サイズ

940×584×229mm

加工範囲

38×38mm

レーザー出力
150W
加工ができる素材 
金属/プラスチック/木材/ゴム/石材など
重量
156kg

 

2.HAJIME CL1 PLUS

引用:HAJIME CL1 PLUS|モテギ株式会社システム開発室


「HAJIME CL1 PLUS」は、卓上で使える業務用のレーザー彫刻機です。


家庭用の電圧でも動かせ、シンプルなデザインが魅力。


さらにビームの拡散反射による露光が起こらないよう設計されており、直視しても安全な設計がされています。


操作は、HARUKAと呼ばれるソフトウェアを利用するため、直感的な操作が可能です。

メーカー
HAJIME
価格
サイズ

800×270×500mm

加工範囲

490×300mm

レーザー出力
40W
加工ができる素材 

 金属/布/ゴム/木材/ガラス/石材/貝など

重量
35kg

 

 

3.RSD-SUNMAX-GS9060-80w

引用:RSD-SUNMAX-GS9060-80w|サンマックスレーザードットコム



「RSD-SUNMAX-GS9060-80w」は、金属だけではなく木材やアクリル板などを加工できるレーザー彫刻機です。



金属はそのまま加工できるわけではなく、金属彫刻材を塗る必要があるため注意しましょう。



レッドポインタや自動冷却器、オートフォーカスなどの装置は標準で付属されています。



安定した製品を購入したい方は、RSD-SUNMAX-GS9060-80wがおすすめです。

メーカー
サンマックスレーザー
価格
サイズ

 1,360×1,010×1,210mm

加工範囲

奥行き 600mm

※幅は彫刻速度によって変化あり

レーザー出力
80W ±10%
加工ができる素材 

金属/木材/アクリル板/布/革/紙/ゴム板など

重量
250kg

 

 

家庭用のレーザー彫刻機3選

ここからは、家庭用のレーザー彫刻機を紹介します。

 

* Beambox Pro レーザーカッター/レーザー彫刻機

* runmecy レーザー 彫刻機

* Taotuo P7 M30 彫刻機


お家で手軽にレーザー彫刻機を使ってDIYを楽しみたい方は、以下を参考にしてみてください。

 

1.Beambox Pro レーザーカッター/レーザー彫刻機

引用:Beambox Pro レーザーカッター/レーザー彫刻機|i MAKEER



「Beambox Pro レーザーカッター/レーザー彫刻機」は、プロ仕様の機械です。



0.05mmの繊細なレーザーを搭載しており、細かいデザインにも対応しています。



さらに使いやすいハードウェアとソフトウェアを持っているため、誰でも簡単に操作が可能です。



家庭用でもプロ仕様の製品を使いたい方におすすめです。

メーカー
i MAKEER
価格
48万円
サイズ

 670×830×250mm

加工範囲
370×600mm
レーザー出力
50W
加工ができる素材 

アルミ/ステンレス/ゴム/アクリル/ガラスなど

重量
48kg

2.runmecy レーザー 彫刻機

引用:runmecy レーザー 彫刻機|Amazon



「runmecy レーザー 彫刻機」は、コンパクトなデザインながらも金属に刻印できるほどの出力を持っている彫刻機です。



重さもわずか1kgのため、家中どこでも場所にとらわれること無く利用できます。



またレーザーの直径を0.08mmに圧縮し、刻印技術を高めています。



出力数も高く、高速刻印モードを利用すれば簡単なアイコンや文字は数十秒で刻印可能です。

メーカー
runmecy
価格
5万7,500円
サイズ
‎185×183×171cm
加工範囲

レーザー出力
5000mW
加工ができる素材 
ステンレス/アルミニウム合金/セメント/果物/竹など
重量
1kg


 

3.‎Taotuo P7 M30 彫刻機

引用:Taotuo P7 M30 彫刻機|Amazon



「Taotuo P7 M30 彫刻機」は、広範囲に彫刻できることが魅力の製品です。



さらに金属は直接彫刻でき、鮮やかで細かいデザインを彫刻できます。



操作性も安定しており、リーズナブルな点も評価を得ている理由の1つです。

メーカー
Taotuo
価格

 3万2,999円

サイズ
48.2×27×15.4cm
加工範囲
200×200mm
レーザー出力
5.5W
加工ができる素材 

 金属/木材/アクリル/レザー/プラスチック/セラミックなど

重量

40.4kg



まとめ

今回は金属が加工できるレーザー彫刻機について解説しました。



レーザー彫刻機は、光の熱エネルギーを使って金属や木材に好きなデザインを彫れる機械です。



レーザー彫刻機は、金属を加工できないものも多く、選び方を間違えてしまうと購入し直しになることも。



紹介した選び方と併せて、金属を加工できる製品を選択しましょう。



もしどのレーザー彫刻機を買おうか迷った方は、当社にお気軽にご連絡くださいませ。

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