業務用と家庭用はどう違うのか?
レーザー彫刻機の購入をご検討されている方は、出回っている商品を調べてみると業務用と家庭用の両方の商品があることに気づく方も多いと思います。
この記事では業務用と家庭用のレーザー彫刻機の違いについてわかりやすく解説したいと思います。
この記事を読むことでご自身にぴったりのレーザー彫刻機を選ぶことができるようになるかと思いますので、ぜひ以下を参考にしてみてください。
業務用と家庭用のレーザー彫刻機の一番大きく異るポイント
業務用と家庭用のレーザー彫刻機の一番大きく異なるポイントは以下になります。
・レーザー彫刻機の大きさ
・加工エリアの大きさ
・最大出力
・レーザーの種類
各項目について詳しく解説していきたいと思います。
レーザー彫刻機の大きさの違い
基本的に家庭用のレーザー彫刻機の多くが卓上に置くことが可能な大きさのものが大半となります。
それに対し業務用のレーザー彫刻機は卓上に置くことができるものから、長さ2mの看板に彫刻を施すことができるようなかなり大型のものまで幅広く出回っています。
業務用のレーザー彫刻機の大きさを分けると以下のようになります。
・小型卓上タイプ(テーブルに設置できる程度の大きさ)
・中型タイプ(小型と大型タイプの間のサイズ、テーブルに置くことは不可)
・大型タイプ(2m程度の看板にも彫刻可能な大型のもの)
加工エリアの大きさの違い
業務用と家庭用の異なるポイントの2つ目は加工エリアの大きさです。
主に家庭用の商品は加工できる範囲が30×30mmや80×80mmのものが多いです。
例えばスマホケースに彫刻する場合は加工エリアが80×80mmのものが作業しやすいかと思います。
最大出力の違い
家庭用のレーザー彫刻機は主に最大出力が3000mW以下に設定されているものが大半です。
それに対し業務用のレーザー彫刻機は基本的に最大出力が3000mW以上のものを主に指します。
最大出力の数値によっては加工できない素材も中にはありますので、気になる方は以下をご参考にしてください。
1,500mW|柔らかい素材への彫刻向き
最大出力数が1,500mWであれば、以下の素材に対して彫刻を行うことができます。
・木材
・プラスチック
・ラバー
・皮革
また、薄い木材や紙、コルクなど、素材がやわらかい場合は1,000mW程度でも十分加工できます。出力数が低い分、商品の価格も手頃なものが多いです。
3,000mW|厚みのある素材・かたい素材向き
最大出力数が3,000mW以上のレーザー彫刻機は以下の素材に対して彫刻を行うことができます。
・ステンレス
・アルミニウム
・銅
3000mWを超えると金属素材の加工も可能になります。パワーが強いため、木材やプラスチックなどの非貴金属類は当然のことながら、厚みのある素材や比較的かたい素材の加工にも向いています。
中には、出力数が5,000mWや1万mWなどの商品もあり、加工できる素材の種類がさらに広がります。
レーザーの種類の違い
レーザー彫刻機のレーザーは以下の2種類が存在します。
・CO2レーザー
・ファイバーレーザー
それぞれの特徴について以下に記載致します。
CO2レーザー
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を用いているレーザー彫刻機は、気体の熱エネルギーを利用して加工します。連続波や高出力パルス波により、素材の表面を変形させたり、剥離させたりして刻印する仕組みです。多くの機種で使われているポピュラーなレーザーであり、以下の非金属素材に向いています。
・木材
・布
・プラスチック
ファイバーレーザー
ファイバーレーザーを用いたレーザー彫刻機では、光ファイバーが採用されております。CO2レーザーよりも最大出力が大きいものが多いため、以下の金属素材や樹脂系素材も加工することができます。
・アルミニウム
・銅
・ステンレス
繊細なラインや、複雑なフォルムにも対応できるので、正確な彫刻を施したいときに適しています。機械が故障しにくいのも魅力です。
家庭用と業務用は用途・加工する素材で選ぶ
今回はレーザー業務用のレーザー彫刻機と家庭用のレーザー彫刻機の異なるポイントについて解説致しました。おさらいの為に以下に改めて記載致します。
・レーザー彫刻機の大きさ
・加工エリアの大きさ
・最大出力
・レーザーの種類
最大出力数やレーザーの種類によって加工ができる素材が異なります。
レーザー彫刻機を選ぶ際にはどんな素材に主に加工を施すか、という観点から各スペックを確認しご自身に最適なものを選択しましょう。
もしどのレーザー彫刻機を買えばよいか分からないという方は当社にお気軽にご連絡くださいませ。