日本製のレーザー彫刻を徹底調査!主要商品についてご紹介!

日本製のレーザー彫刻機を徹底調査!

日本国内は数多くのレーザー彫刻機を製造しているメーカーがあります。

 

業務用のレーザー彫刻機を中心に展開している会社もあれば、個人用の製品が得意なメーカーもあります。

 

この記事では日本のレーザー彫刻機メーカーについてと業務用、個人用のおすすめのレーザー彫刻機について解説していきます。 レーザ彫刻機を選ぶ際に重要なポイントがあります。

 

まず彫刻機に求める「用途」を設定しそこから「レーザーの出力レベルと安全性」「レーザーの種類」「最大加工サイズ」を定めていきます。

 

初期費用は勿論の事、「ランニングコスト」も視野に入れて検討する事で中長期に見てコストパフォーマンスを発揮しながら機材を使い続けられます。

 

レーザーの種類

CO2レーザー:最も主流なレーザーで種類も豊富です。ほぼ全ての素材に対応していますが、金属の加工(特に切断)は出来ない機材が多いです。

 

ファイバーレーザー:CO2レーザーと比べて金属と樹脂の加工を得意としています。

 

YAGレーザー:ファイバーレーザーと比較して高精度の光レーザーの照射が可能です。その分高価で業務用として活用されています。

 

レーザー出力レベルと安全性

レーザー光が人体に与える影響が大きく、危険を伴います。

 

その為、国際電気標準会議(International Electro-technical Commission、IEC)が『レーザー機器及びその使用者のための安全指針』を定めていて、国内では日本工業規格のJIS C 6802で安全クラスが制定されています。

 

レーザー出力レベルが高い程、多くの素材を短時間で加工できますがその分危険度も伴います。

 

最大加工サイズ・材料ごとの最大収容寸法

家庭用で使用する分にはそこまで問題無いですが、業務用として利用を検討している場合は、将来的に大型の注文が入る可能性もあるので最大加工サイズは重要な検討項目です。

 

基本的には最初予定していた大きさよりワンサイズ上の製品を選ぶことをおすすめします。 また、取り扱う予定の素材の厚さ(高さ)の確認も必須です。

 

ランニングコスト

こちらも特に業務用の機械を購入検討する際に考慮しておく必要があります。 レーザー彫刻機は非常に精密な機械なのでメンテナンスや修理に費用が掛かり、業務用の場合平均して10万〜30万程必要で、大型で専門性が高い機械だとそれ以上となります。 その他、メーカーごとの故障時の無償保証期間やサポート体制も調べておく事で安定した運用体制を敷くことが出来ます。

 

レーザー彫刻機を販売している日本メーカー

海外製のレーザー彫刻機も多数ありますが、国内のメーカー製品はサポートが受けやすい、安全性が高いなどのメリットがあります。 レーザー彫刻機を主に取り扱っている日本国内のメーカー5社をご紹介します。

 

 レーザー彫刻機 国内製造メーカー1 株式会社 光響

株式会社 光響は2009年に設立された京都の会社です。 株式会社 光響は社員の方の専門性が非常に高くてコンサルティングが充実している点と自社製品から海外製品まで製品ラインナップの豊富さが大きな特徴です。またレーザー彫刻機の販売に限らずレンタルやリースサービスも展開していて、顧客の細かいニーズに対応出来る部分も魅力的です。

 

レーザー彫刻機 国内製造メーカー2 株式会社 キーエンス

株式会社 キーエンスは東証プライム企業で、大阪に本社を置くファクトリー・オートメーションにおける大手の総合メーカーです。 非常に製品取り扱いの幅が広く、ニッチな要望にも適応した製品も数多くあります。 また、キーエンスの営業担当者は非常に製品知識が豊富な事で有名なので、メンテナンスが不可欠な製品購入の際に海外メーカー品と比べてメリットが大きいです。 企業サイトから製品資料も無料でダウンロードが出来るので、検討している方は活用してみる事をおすすめします。

 

レーザー彫刻機 国内製造メーカー3 三菱電機 株式会社

国内有数の総合電機メーカーである三菱電機のレーザー彫刻機は「三軸直交」という独自技術を用いていて、レーザー光の安定、ランニングコストの削減に繋がっています。 また、自社で運営しているYoutubeがあり、詳しい製品情報や動作の様子を動画で確認出来て、専門的な部分まで解説されています。 大手メーカーならではのサポートの手厚さも見逃せないポイントです。

 

レーザー彫刻機 国内製造メーカー4 株式会社 smartDIYs 株式会社 

smartDIYsは山梨県の会社で「デジタル工作機器を個人でも手の届く価格で提供する」というミッションを掲げていて、高性能なレーザー彫刻機を比較的安価に取り扱っています。 後にご紹介する「FABOOL Laser Mini」という製品はクラウドファンディングで6000万という大きな金額を集めて誕生しました。 こちらの会社もYoutubeを運営していて詳細な製品情報を動画で知る事が出来ます。

 

レーザー彫刻機 国内製造メーカー5 Podea株式会社

Podea株式会社はもともとクラウドファンディングのプロジェクトから法人化した会社で、個人向けの高性能で低価格な製品を取り扱っています。 個人のレーザー彫刻初心者の方にも親しみ易い価格でスッキリとした洗練されたデザインが特徴的です。

 

日本製の家庭用レーザー彫刻機 3選

日本の家庭用レーザー彫刻機はまだまだ黎明期で、海外製の安くて使い勝手の良い製品も多数あります。 用途やスペース、予算に合わせて最適な機材を選んでいただけたらと思います。

 

『FABOOL Laser Mini』

国内のクラウドファンディングにおいて史上最高額の寄付を達成し、開発されたレーザー彫刻機です。 レーザー彫刻機初心者の方が日本製の製品を買うのにもおすすめの製品です、 組み立ては自分で行う必要がありますが、日本語での分かりやすい解説書があるから大丈夫だったという購入者の声が多いです。 Facebook上で、作品紹介やコミュニティの為のグループがあるので楽しく加工を続けやすく、技術向上も期待できます。

メーカー:株式会社 smartDIYs

種類:半導体レーザー

価格:1.6W 基本モデル 99,000円(税別・送料別)

本体サイズ:540×485×140

加工エリア:X 300×Y 230

重量:3kg

出力:1.6W

 

『Podea-01(Type-I WEBUI Model)』

CO2レーザーでもYAGレーザーでもない半導体レーザーという特殊なレーザーを用いて加工します。 半導体レーザーは小型で低電力、停電流で稼働出来る一方で、白や青や透明の素材は反射してしまうので加工に向かないという弱点もあります。 事前に加工予定の素材が適しているか確認する必要があります。

メーカー:Podea 株式会社

種類:半導体レーザー

価格:1.6W 基本モデル 99,000円(税別・送料別)

本体サイズ:490×381×152

加工エリア:X 297×Y 210

重量:8kg

出力:1.6W(1.6Wモデル)

 

『Etcher Laser』

こちらもsmartDIYsの製品で、加工する際の位置合わせに内蔵されているカメラを使用する事で、より精密な加工が出来るようになっています。 カメラが搭載された事で手書きのイラストをスキャンしてそのデータを加工することも可能なので、イラストを描く事が趣味でオリジナルの製品を作りたい方などにもおすすめです。 また、スマホを使ってsmartDIYs社の無料で使えるオリジナルアプリを操作することで簡単に作業が出来る部分も多くのユーザーから選ばれている理由の一つです。

 

メーカー:株式会社 smartDIYs

種類:半導体レーザー

価格:89,100円(税込)

本体サイズ:570 ×470×200

加工エリア:X 300×Y 198

重量:12kg

出力:1.6W(1.6Wモデル)

 

日本製の業務用レーザー彫刻機

家庭用レーザーと比べて国内の業務用レーザーは、小型で安価な製品から数百万円以上の超大型の機材まで品揃えが豊富です。

 

小型『HAJIME CL1』

業務用の高出力のレーザーながらコンパクトなサイズながら40WのCO2レーザーを搭載しているので1㎝の厚さのアクリルも切断できます。 シンプルで使い易い設計で、排気ファンとエアーコンプレッサーがあらかじめ付属されていて設置してすぐに使用を開始する事ができます。 また、「レーザー製品の放射安全基準」の中でクラス1に準拠し、レーザー放射防止設備が必要無い手軽さも魅力の1つです。 本格的にレーザーカットの趣味を極めたい個人の方から中小規模で展開している法人様も1台で様々な可能性が広がる彫刻機です。

 

メーカー:オーレーザー株式会社

種類:CO2レーザー 価格:800,800 円(税込)

本体サイズ:800 ×500× 270

加工エリア:ラスターX 490×Y 300 ベクターX 500×Y 300

重量:35kg

出力:40W

 

中型『LS100 EX』

小サイズの加工物や看板の作成などに適した彫刻機です。 対象素材もガラス、プラスチック、木材や板金など多様な看板素材の加工が可能で、マーキングも切削にも対応しています。 CO2レーザー、ファイバーレーザーの2種類から加工したい素材に応じて選べます。 こちらも中型サイズの彫刻機ながらレーザー安全性はクラス1です。

 

メーカー:グラボテック株式会社

種類:CO2・ファイバーレーザー

価格:要問い合わせ

本体サイズ:1025 ×725× 450

加工エリア:X 610×Y 305

重量:CO2 70kg ファイバー 66Kg

出力:CO2 25W〜60W ファイバー 20W〜30W

 

大型『GX-F シリーズ』

三菱電機の業務用の二次元レーザー加工機「GX-F シリーズ」は世界初のAIを搭載したレーザー彫刻機です。 内蔵されている「Maisart」という自社のAI技術によってノズルの損傷、変形を自動で判断して、必要に応じて自動的にノズルを交換出来るので作業の能率化に繋がります。 加えて自社製のファイバーレーザー発信機が搭載されているので高い生産性と信頼感を両立しています。 また、制御装置の画面が大きく、スマホに近い直感的な操作で稼働出来ます。 斬新な技術を搭載したこのシリーズは2020年のグッドデザイン賞を受賞しています。

 

メーカー:三菱電機株式会社

種類:ファイバーレーザー

価格:要問い合わせ

本体サイズ:要問い合わせ

加工エリア:ラスターX 3100×Y 1576×Z 120

出力:4000W〜10000W

 

まとめ

今回は日本国内のレーザー彫刻機を製造している企業と実際の製品についてご紹介してきましたがいがかでしたか。

レーザー彫刻機は世界中で作られていて、もともと欧米が強く、最近では中国などのアジア系企業の製品も多数あります。

その中で日本製のレーザー彫刻機は確かな安全性と品質の高さや日本語でのマニュアルやサポートの充実といった長所があります。

レーザー彫刻機で何を作るのかをおおまかに定めて使う素材を制定して、レーザーの種類、出力、ランニングコストを見積り、適した彫刻機を探していくのが大体の流れかと思われます。

業務用の彫刻機を探す場合はさらに広い知識が必要とされます。

家庭用のレーザー彫刻機においては、国内以外の主に主にアジア圏の製品の中に、安くて使い勝手の良い製品もあるので、よく調べてみてから購入される事をおすすめします。

 

業務用は多くの国内製品があるのですが、会社規模や予算等によってGoogle等で検索しても上位に上がって来ない優良企業の良い製品も沢山あるように見受けられました。

 

検索する際は、「レーザー彫刻機(レーザー加工機) 業務用」「レーザー彫刻機(レーザー加工機) おすすめ」などオーソドックスな検索内容よりも「レーザー彫刻機(レーザー加工機) +使用したい素材(アクリル)・作りたい物(看板)・用途(医療)」など細かい内容で検索にかけてみると良い情報に辿り着けると思います。

レーザー彫刻を始めて購入される方は、安くて小さめな機材から入る事が多いようですが、個人で趣味を極めたい方はあえて業務用を選ぶ方も見受けられました。

 

家庭用の彫刻機がどんどん高性能になり、業務用が安くなっているので、家庭用と業務用の垣根がどんどん無くなっているようです。

 

ここでは紹介しきれませんでしたが、彫刻機のリース、レンタルサービスで購入するより大幅に易い月額で利用することも出来ます。

 

彫刻機は最低でも1万円はする比較的高い買い物なので慎重に選んで、後悔の無い選択をしていただきたいです。

 

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