レーザー彫刻機コラム
石材にレーザー彫刻することはできる?どんな石材に彫刻できるのか徹底調査!
石材に彫刻したら石碑や石板、表札や墓石をオリジナルにできますよ。 ここでは、石にレーザー彫刻するメリットを解説しています。 どんな石に彫刻できるのか。対応する彫刻機の種類は何か。 レーザー彫刻を活用した石材作品の例もご紹介しました。 石材のレーザー彫刻を検討している方は、ぜひ目安にしてください。 石材にレーザー彫刻することはできる? 石材へのレーザー彫刻は可能です。硬いから無理だろう。業者に頼んだほうが良いのでは…。 そう思い込まれるケースもありますが、それは誤解です。 レーザー彫刻機では石の表面を溶かし、取り込んだデザインを彫刻します。 そのため硬くて頑丈な石材でも、問題ありません。 石の彫刻は、個人で行うイメージが薄く情報も多くないでしょう。 どうしても難しそうな印象を持たれがち。 しかし、石材対応のレーザー彫刻機さえあれば、自分で挑戦することもできます。 デザインどおり彫刻するには、いくつかの条件を知っておいてください。 石材の種類や彫刻機の機種など、事前に確認しておきましょう。 どんな石材に彫刻できるの? レーザー彫刻には、表面が平らでなめらかな石がピッタリです。 ゴツゴツした石材や鋭利な形状は、適していません カーブ面は、平らな面と照射角度も異なります。 同じように仕上がらないため、なるべく平面の多い石を使ってください。 写真彫刻は、鏡面仕上げを優先しましょう。 ザラザラしていれば、表面に不純物が混じっている可能性もあります。 不純物があれば、仕上がりは美しくなりません。 柔らかい布で優しく拭いて、表面に付着したゴミや埃を除去。 欠けた部分はないか、傷が入ってないか、丁寧に確認しておきましょう。 色や模様に紛れているケースもあるため、気になる部分は虫眼鏡を使ってください。 【代表的な石の種類】 御影石(花崗岩) 墓石として最も使われている...
石材にレーザー彫刻することはできる?どんな石材に彫刻できるのか徹底調査!
石材に彫刻したら石碑や石板、表札や墓石をオリジナルにできますよ。 ここでは、石にレーザー彫刻するメリットを解説しています。 どんな石に彫刻できるのか。対応する彫刻機の種類は何か。 レーザー彫刻を活用した石材作品の例もご紹介しました。 石材のレーザー彫刻を検討している方は、ぜひ目安にしてください。 石材にレーザー彫刻することはできる? 石材へのレーザー彫刻は可能です。硬いから無理だろう。業者に頼んだほうが良いのでは…。 そう思い込まれるケースもありますが、それは誤解です。 レーザー彫刻機では石の表面を溶かし、取り込んだデザインを彫刻します。 そのため硬くて頑丈な石材でも、問題ありません。 石の彫刻は、個人で行うイメージが薄く情報も多くないでしょう。 どうしても難しそうな印象を持たれがち。 しかし、石材対応のレーザー彫刻機さえあれば、自分で挑戦することもできます。 デザインどおり彫刻するには、いくつかの条件を知っておいてください。 石材の種類や彫刻機の機種など、事前に確認しておきましょう。 どんな石材に彫刻できるの? レーザー彫刻には、表面が平らでなめらかな石がピッタリです。 ゴツゴツした石材や鋭利な形状は、適していません カーブ面は、平らな面と照射角度も異なります。 同じように仕上がらないため、なるべく平面の多い石を使ってください。 写真彫刻は、鏡面仕上げを優先しましょう。 ザラザラしていれば、表面に不純物が混じっている可能性もあります。 不純物があれば、仕上がりは美しくなりません。 柔らかい布で優しく拭いて、表面に付着したゴミや埃を除去。 欠けた部分はないか、傷が入ってないか、丁寧に確認しておきましょう。 色や模様に紛れているケースもあるため、気になる部分は虫眼鏡を使ってください。 【代表的な石の種類】 御影石(花崗岩) 墓石として最も使われている...
【レーザー彫刻】データ作成のコツと注意点を詳しく解説!
美しく仕上がるレーザー彫刻だからこそ、完成されたデータを作りたいですよね。 今回は、データの作り方と注意点をご紹介します。 思いどおりのデザインはどうやって作るのか。何に気をつけるべきか。 データ作成のちょっとしたコツをまとめました。 写真データを彫刻する方法も解説しています。 レーザー彫刻用データの作り方をご紹介 まずは、彫刻機の取り扱い説明書を開いてください。 データ作成の記載がなければ、ここでご紹介した方法が役立つかもしれません。 ただし、彫刻機の機種によっても違います。 一般的な方法をご案内していますが、対応できるかどうか確認しましょう。レーザー彫刻には、デザインを描くデータが必要です。 そのデータを送信することで、イラストや文字の彫刻も可能。 つまりデータ作成ソフトをダウンロードできるPC。 もしくはスマホを持っていなければ、データ作成は難しくなります。 「絵を描くのは苦手」「デザインを思いつかない」 そんな場合は、データ作成を請け負う業者へ依頼してください。 イメージを伝えて作成してもらう。原案を持ち込みデザインしてもらう。 必要なデータさえそろえば、レーザー彫刻できます。せっかくだから自分で作りたい!世界に1つだけの作品を仕上げたい!データ作成に挑戦するなら、さっそく準備をしましょう! 作り方1. 「Illustrator」を使う デザイン業界でお馴染みの「Illustrator」。アメリカ「Adobe社」で開発されたグラフィックソフトです。 ▼可能なデザイン タイポグラフィ スケッチを元にした手書きレタリング ロゴやアイコン バナーやイラスト さまざまなデザインのデータを作成できます。【入手方法】・月額2,782円(税込み)で購入・7日間の無料体験使いこなせるかどうか心配な場合は、無料体験からお試しください。(体験期間終了までは請求されません)慣れたら正規版を購入しましょう。 作り方2.「Illustrator iPad版」を使う 公式サイトからQRコードをスキャンし、アプリ入手可能です。 Apple Pencilで自由な描画にも対応。...
【レーザー彫刻】データ作成のコツと注意点を詳しく解説!
美しく仕上がるレーザー彫刻だからこそ、完成されたデータを作りたいですよね。 今回は、データの作り方と注意点をご紹介します。 思いどおりのデザインはどうやって作るのか。何に気をつけるべきか。 データ作成のちょっとしたコツをまとめました。 写真データを彫刻する方法も解説しています。 レーザー彫刻用データの作り方をご紹介 まずは、彫刻機の取り扱い説明書を開いてください。 データ作成の記載がなければ、ここでご紹介した方法が役立つかもしれません。 ただし、彫刻機の機種によっても違います。 一般的な方法をご案内していますが、対応できるかどうか確認しましょう。レーザー彫刻には、デザインを描くデータが必要です。 そのデータを送信することで、イラストや文字の彫刻も可能。 つまりデータ作成ソフトをダウンロードできるPC。 もしくはスマホを持っていなければ、データ作成は難しくなります。 「絵を描くのは苦手」「デザインを思いつかない」 そんな場合は、データ作成を請け負う業者へ依頼してください。 イメージを伝えて作成してもらう。原案を持ち込みデザインしてもらう。 必要なデータさえそろえば、レーザー彫刻できます。せっかくだから自分で作りたい!世界に1つだけの作品を仕上げたい!データ作成に挑戦するなら、さっそく準備をしましょう! 作り方1. 「Illustrator」を使う デザイン業界でお馴染みの「Illustrator」。アメリカ「Adobe社」で開発されたグラフィックソフトです。 ▼可能なデザイン タイポグラフィ スケッチを元にした手書きレタリング ロゴやアイコン バナーやイラスト さまざまなデザインのデータを作成できます。【入手方法】・月額2,782円(税込み)で購入・7日間の無料体験使いこなせるかどうか心配な場合は、無料体験からお試しください。(体験期間終了までは請求されません)慣れたら正規版を購入しましょう。 作り方2.「Illustrator iPad版」を使う 公式サイトからQRコードをスキャンし、アプリ入手可能です。 Apple Pencilで自由な描画にも対応。...
写真データをレーザー彫刻できる?やり方やコツなど詳しく解説
結婚式や誕生日、記念日などのお祝いの写真、またお子様やペットなどのかわいい瞬間を残した写真など、まさに世界で一つのオリジナル作品が作成できる写真のレーザー彫刻。シンプルに素材に文字やロゴを入れるレーザー加工より、難易度はやや上がりますが、ご自宅や会社にレーザー加工機をお持ちの方には、ぜひチャレンジしていただきたい加工です。たとえば個人目的の使用であれば、写真をデータやプリントした状態でアルバムに残しておいても、後々見返す機会はあまりないですが、レーザー彫刻をして作品にすることで、メモリアルな瞬間としていつまでも思い出として残しておくことができます。また、企業での使用の場合には、画像のレーザー加工を施した商品やグッズ、ノベルティなどが製作できるようになり、新たなビジネスチャンスが広がるでしょう。しかし、一言で写真といってもコントラストや色彩、色調などは写真によってさまざま。一見きれいに見える写真でも、そのままレーザー彫刻を行おうとすると、うまくいかないことも。本文では、これからセルフで写真のレーザー加工を行いたいとお考えの方へ向けて、手順や、気をつけるべきポイントなどを解説します。 写真データをレーザー彫刻するには? 写真を素材にレーザー彫刻するには、まず元データとなる画像を「モノクロ2階調」に変換する必要があります。元の写真はカラーですが、レーザー彫刻での仕上がりは、彫りの濃淡で表現されるため、より輪郭やコントラストをくっきりさせておく目的です。変換ソフトとしてはAdobe Photoshop が最も有名。しかし、Adobe Photoshopは機能が多すぎて操作が難しいとお考えの方には、レーザー彫刻専用の画像加工に特化したソフトも多数ラインナップされています。必要に応じて使いやすいものを選びましょう。 写真データをレーザー彫刻する10 STEP 写真データをきれいにレーザー彫刻するには、元となる画像をレーザー彫刻に適した状態へ修正する作業がとても大切です。その後、レーザー加工を行なっていきますが、実際の加工の前に、もうひと手間。レーザー彫刻機のパラメータを探る作業をしておきましょう。以下で、手順について詳しく解説していきます。STEP.1 写真データの確認まずは写真の解像度を確認しましょう。元データとなる写真は、長辺1024px以上の、高解像度の写真がおすすめです。これより小さいサイズだと、仕上りがぼやけてしまう可能性があります。STEP.2 背景を消すより被写体を目立たせるため、あらかじめ背景を削除しておきます。Photoshopであれば、自動選択ツールや、なげなわツールを使用して、被写体を選択し、背景は消去します。STEP.3 グレースケールに変更ソフトによっては読み込みと同時に、グレースケールに変更してくれるものもありますが、自動で変換されない場合は、背景を消去した後のタイミングで、グレースケールにしましょう。STEP.4 コントラストのレベルを上げる次に色調補正をしていきます。実はレーザー彫刻は、グラデーションをなめらかに表現することは不得手です。あらかじめ画像の中の、明るい部分と暗い部分を明確に分け、コントラストつけておく必要があります。補正にはさまざまな方法がありますが、一例として今回はPhotoshopのトーンカーブを使用した方法を解説します。まずトーンカーブを開いた後、S字カーブを描くと、白っぽい箇所はより明るく、黒っぽい箇所はより暗くなり、簡単にコントラストをつけるができます。コントラストレベルの目安を、情報パネルの数字で表現すると、0%=白、100%=黒とした場合、最も明るく表現したい箇所は20%以下にし、暗く表現したい箇所は90%以上にするとよいでしょう。STEP.5 細かなパーツの補正写真全体のコントラスト調整後、細かなパーツも明るさの調整を行なっていきます。グレースケールになった後の写真は、中の色の濃さが似ている箇所は、レーザー彫刻を行った際、違いがはっきりとせず、ぼやけた印象になりがちです。似た濃度のモチーフが隣接する場合には、レイヤーマスクなどを部分的に使用し、個別にコントラストをつけていくとよいでしょう。STEP.6 細部パーツのコントラストを微調整メインの被写体への加工が済んだら、次は細部の明るさを調整していきます。メインの被写体の時と同様に、隣接した細部のパーツの濃度が似ている時は部分的に、コントラストを上げると、仕上がりがきれいです。Photoshopであれば、「覆い焼きツール」を使って、範囲を「ハイライト」に設定し、目的部分をなぞると少しずつ明るくすることができます。逆に、暗くしたい場合は「焼き込みツール」を使用し、範囲を「シャドウ」に設定しましょう。この加工により、たとえば顔のパーツの中でも瞳、眉毛、白目、黒目といったそれぞれのパーツに色の濃淡をつけ、立体的に見せることができます。STEP.7 写真のサイズ変更もし、画像のサイズが大きい場合には、ここで横幅1200pxくらいに小さくしておきます。STEP.8 シャープ加工最後に、画像をよりはっきりさせるため、シャープ加工を施します。Photoshopでいうと「アンシャープマスク」加工です。目安として、まず量は200%で、半径1.0px、かつしきい値は0で掛けてみると、写真がよりくっきりと見えるようになるでしょう。お好みで調整可能ですが、コツとしてはこの段階で、少しシャープになり過ぎているように見えるくらいで、仕上がりはちょうどよくなります。STEP.9 保存以上で写真の加工が終了しました。最後はjpgで保存しましょう。保存の際は、これ以降の工程で、環境による色の変化を極力抑えるために、「カラープロファイルの埋め込み」には必ずチェックを入れておきます。STEP.10 レーザー加工(最適なパラメータを見つける)画像の修正が完了したら、いざレーザー加工になりますが、細かな方法はレーザー彫刻機や彫刻を行う素材によっても変わってきます。ここではどんな彫刻機や素材の場合でも、共通して行っておくとよい、パラメータを探る作業(本加工の前に、グレースケールマトリックスを使用してのテスト彫刻を行うこと)について解説します。ところでレーザー彫刻機は画像の濃淡を、レーザー加工自体の強さ、ではなく、照射の密度で表現します。対象物にレーザーが照射された際の、1個1個の点が小さければ小さいほど、細かな表現が可能となります。点を小さくするには、レーザー加工機のレンズを小さなものに交換する方法のほか、なるべく弱いエネルギーで加工する、ということがとても大切です。強いエネルギーでの加工は、照射部分より、広い範囲をも燃やしてしまう可能性があるため、なるべく、画像の明るい部分には、かろうじて見える程度の薄い跡がつくパラメータ見つけるのがきれいな加工のポイントです。最適なパラメータを見つけるには、まず最終的に加工する予定の素材と同じものを用意してください。次に、レーザー加工のスピードやパワーなどの条件を少しずつ変えながら、仕上がりの濃淡を比較し、サンプルを作るという地道な作業が不可欠です。上記の工程をきちんと経ることで、先に行った画像加工の効果も発揮され、美しい仕上がりが実現するので、ぜひ省かずに行いましょう。 レーザー彫刻に適している写真と適していない写真 レーザー彫刻に適している写真とは、露光が十分で、画像イメージが鮮明かつ、くっきりした写真です。なるべく最初から写りがクリアで、コントラストが強い写真を選ぶとよいでしょう。輪郭が分かりやすく、色の濃淡がはっきりしている写真が向いています。一方で人物のシルエットがどんなに目立っていても、露出が弱く、人物に影がかかったように見える写真は適していません。このような写真は、画像の詳細情報を確認することが難しく、人物が背景と一体化して彫刻されてしまうため、なるべく避けましょう。 写真データをレーザー彫刻する際の注意点 写真データのレーザー彫刻をきれいに仕上げるには、元データの解像度が重要になってきます。仕上がりの輪郭がギザギザになってしまうなどの例は、低解像度の画像を、サイズ変更なしで使用してしまうことによって起こります。ところで画像データについては、ピクセルと解像度の関係についてまず頭に入れておきましょう。写真のデータは、色のついた細かい点の集合体で表現されますが、その単位が「ピクセル」と呼ばれるものです。そしてピクセルを物理的な大きさで表したものをdpi(解像度)と呼びます。dpiとは1インチ=2.54cm四方の中に、どれだけの点が入っているかを表す単位です。dpiの数値が大きければ大きいほど、中にたくさんのピクセルが含まれていることになり、解像度も上がります。例として、720 x 480 で 72dpi の画像データの場合、1ピクセルのサイズは、0.3527mmとなります。よって画像全体の実寸は、253.99mm x 169.33mm。このデータを、サイズ調整をせずに、レーザー加工を行うと、ぼんやりとして細部の繊細な表現が失われた仕上がりになりがちです。上記の場合、たとえば、レーザー焦点のサイズが 0.08mm であるとすると、解像度は、1ピクセルが 0.0846mm となる、300dpi になるように設定するとよいでしょう。元のデータが720 x 480、72dpi であったとしても、300dpi の設定で再出力を行い、その後、サイズを小さくすることで、画像のディテールの荒れを、ある程度防ぐことができます。...
写真データをレーザー彫刻できる?やり方やコツなど詳しく解説
結婚式や誕生日、記念日などのお祝いの写真、またお子様やペットなどのかわいい瞬間を残した写真など、まさに世界で一つのオリジナル作品が作成できる写真のレーザー彫刻。シンプルに素材に文字やロゴを入れるレーザー加工より、難易度はやや上がりますが、ご自宅や会社にレーザー加工機をお持ちの方には、ぜひチャレンジしていただきたい加工です。たとえば個人目的の使用であれば、写真をデータやプリントした状態でアルバムに残しておいても、後々見返す機会はあまりないですが、レーザー彫刻をして作品にすることで、メモリアルな瞬間としていつまでも思い出として残しておくことができます。また、企業での使用の場合には、画像のレーザー加工を施した商品やグッズ、ノベルティなどが製作できるようになり、新たなビジネスチャンスが広がるでしょう。しかし、一言で写真といってもコントラストや色彩、色調などは写真によってさまざま。一見きれいに見える写真でも、そのままレーザー彫刻を行おうとすると、うまくいかないことも。本文では、これからセルフで写真のレーザー加工を行いたいとお考えの方へ向けて、手順や、気をつけるべきポイントなどを解説します。 写真データをレーザー彫刻するには? 写真を素材にレーザー彫刻するには、まず元データとなる画像を「モノクロ2階調」に変換する必要があります。元の写真はカラーですが、レーザー彫刻での仕上がりは、彫りの濃淡で表現されるため、より輪郭やコントラストをくっきりさせておく目的です。変換ソフトとしてはAdobe Photoshop が最も有名。しかし、Adobe Photoshopは機能が多すぎて操作が難しいとお考えの方には、レーザー彫刻専用の画像加工に特化したソフトも多数ラインナップされています。必要に応じて使いやすいものを選びましょう。 写真データをレーザー彫刻する10 STEP 写真データをきれいにレーザー彫刻するには、元となる画像をレーザー彫刻に適した状態へ修正する作業がとても大切です。その後、レーザー加工を行なっていきますが、実際の加工の前に、もうひと手間。レーザー彫刻機のパラメータを探る作業をしておきましょう。以下で、手順について詳しく解説していきます。STEP.1 写真データの確認まずは写真の解像度を確認しましょう。元データとなる写真は、長辺1024px以上の、高解像度の写真がおすすめです。これより小さいサイズだと、仕上りがぼやけてしまう可能性があります。STEP.2 背景を消すより被写体を目立たせるため、あらかじめ背景を削除しておきます。Photoshopであれば、自動選択ツールや、なげなわツールを使用して、被写体を選択し、背景は消去します。STEP.3 グレースケールに変更ソフトによっては読み込みと同時に、グレースケールに変更してくれるものもありますが、自動で変換されない場合は、背景を消去した後のタイミングで、グレースケールにしましょう。STEP.4 コントラストのレベルを上げる次に色調補正をしていきます。実はレーザー彫刻は、グラデーションをなめらかに表現することは不得手です。あらかじめ画像の中の、明るい部分と暗い部分を明確に分け、コントラストつけておく必要があります。補正にはさまざまな方法がありますが、一例として今回はPhotoshopのトーンカーブを使用した方法を解説します。まずトーンカーブを開いた後、S字カーブを描くと、白っぽい箇所はより明るく、黒っぽい箇所はより暗くなり、簡単にコントラストをつけるができます。コントラストレベルの目安を、情報パネルの数字で表現すると、0%=白、100%=黒とした場合、最も明るく表現したい箇所は20%以下にし、暗く表現したい箇所は90%以上にするとよいでしょう。STEP.5 細かなパーツの補正写真全体のコントラスト調整後、細かなパーツも明るさの調整を行なっていきます。グレースケールになった後の写真は、中の色の濃さが似ている箇所は、レーザー彫刻を行った際、違いがはっきりとせず、ぼやけた印象になりがちです。似た濃度のモチーフが隣接する場合には、レイヤーマスクなどを部分的に使用し、個別にコントラストをつけていくとよいでしょう。STEP.6 細部パーツのコントラストを微調整メインの被写体への加工が済んだら、次は細部の明るさを調整していきます。メインの被写体の時と同様に、隣接した細部のパーツの濃度が似ている時は部分的に、コントラストを上げると、仕上がりがきれいです。Photoshopであれば、「覆い焼きツール」を使って、範囲を「ハイライト」に設定し、目的部分をなぞると少しずつ明るくすることができます。逆に、暗くしたい場合は「焼き込みツール」を使用し、範囲を「シャドウ」に設定しましょう。この加工により、たとえば顔のパーツの中でも瞳、眉毛、白目、黒目といったそれぞれのパーツに色の濃淡をつけ、立体的に見せることができます。STEP.7 写真のサイズ変更もし、画像のサイズが大きい場合には、ここで横幅1200pxくらいに小さくしておきます。STEP.8 シャープ加工最後に、画像をよりはっきりさせるため、シャープ加工を施します。Photoshopでいうと「アンシャープマスク」加工です。目安として、まず量は200%で、半径1.0px、かつしきい値は0で掛けてみると、写真がよりくっきりと見えるようになるでしょう。お好みで調整可能ですが、コツとしてはこの段階で、少しシャープになり過ぎているように見えるくらいで、仕上がりはちょうどよくなります。STEP.9 保存以上で写真の加工が終了しました。最後はjpgで保存しましょう。保存の際は、これ以降の工程で、環境による色の変化を極力抑えるために、「カラープロファイルの埋め込み」には必ずチェックを入れておきます。STEP.10 レーザー加工(最適なパラメータを見つける)画像の修正が完了したら、いざレーザー加工になりますが、細かな方法はレーザー彫刻機や彫刻を行う素材によっても変わってきます。ここではどんな彫刻機や素材の場合でも、共通して行っておくとよい、パラメータを探る作業(本加工の前に、グレースケールマトリックスを使用してのテスト彫刻を行うこと)について解説します。ところでレーザー彫刻機は画像の濃淡を、レーザー加工自体の強さ、ではなく、照射の密度で表現します。対象物にレーザーが照射された際の、1個1個の点が小さければ小さいほど、細かな表現が可能となります。点を小さくするには、レーザー加工機のレンズを小さなものに交換する方法のほか、なるべく弱いエネルギーで加工する、ということがとても大切です。強いエネルギーでの加工は、照射部分より、広い範囲をも燃やしてしまう可能性があるため、なるべく、画像の明るい部分には、かろうじて見える程度の薄い跡がつくパラメータ見つけるのがきれいな加工のポイントです。最適なパラメータを見つけるには、まず最終的に加工する予定の素材と同じものを用意してください。次に、レーザー加工のスピードやパワーなどの条件を少しずつ変えながら、仕上がりの濃淡を比較し、サンプルを作るという地道な作業が不可欠です。上記の工程をきちんと経ることで、先に行った画像加工の効果も発揮され、美しい仕上がりが実現するので、ぜひ省かずに行いましょう。 レーザー彫刻に適している写真と適していない写真 レーザー彫刻に適している写真とは、露光が十分で、画像イメージが鮮明かつ、くっきりした写真です。なるべく最初から写りがクリアで、コントラストが強い写真を選ぶとよいでしょう。輪郭が分かりやすく、色の濃淡がはっきりしている写真が向いています。一方で人物のシルエットがどんなに目立っていても、露出が弱く、人物に影がかかったように見える写真は適していません。このような写真は、画像の詳細情報を確認することが難しく、人物が背景と一体化して彫刻されてしまうため、なるべく避けましょう。 写真データをレーザー彫刻する際の注意点 写真データのレーザー彫刻をきれいに仕上げるには、元データの解像度が重要になってきます。仕上がりの輪郭がギザギザになってしまうなどの例は、低解像度の画像を、サイズ変更なしで使用してしまうことによって起こります。ところで画像データについては、ピクセルと解像度の関係についてまず頭に入れておきましょう。写真のデータは、色のついた細かい点の集合体で表現されますが、その単位が「ピクセル」と呼ばれるものです。そしてピクセルを物理的な大きさで表したものをdpi(解像度)と呼びます。dpiとは1インチ=2.54cm四方の中に、どれだけの点が入っているかを表す単位です。dpiの数値が大きければ大きいほど、中にたくさんのピクセルが含まれていることになり、解像度も上がります。例として、720 x 480 で 72dpi の画像データの場合、1ピクセルのサイズは、0.3527mmとなります。よって画像全体の実寸は、253.99mm x 169.33mm。このデータを、サイズ調整をせずに、レーザー加工を行うと、ぼんやりとして細部の繊細な表現が失われた仕上がりになりがちです。上記の場合、たとえば、レーザー焦点のサイズが 0.08mm であるとすると、解像度は、1ピクセルが 0.0846mm となる、300dpi になるように設定するとよいでしょう。元のデータが720 x 480、72dpi であったとしても、300dpi の設定で再出力を行い、その後、サイズを小さくすることで、画像のディテールの荒れを、ある程度防ぐことができます。...
【2022最新版】おすすめ人気レーザー彫刻機3選!
「レーザー彫刻機を探しているけれど、どれにすればいいのか分からない」と悩んでいる方は意外にも多いです。確かにAmazonなどで調べると、多くの機種が出てきて迷っていまいますよね。そこでこの記事では、レーザー彫刻機の選び方やおすすめの機種を3つ紹介します。レーザー彫刻機を使うときの注意点も紹介するため、初めて購入する方も参考にできます。ぜひご一読ください。 レーザー彫刻機でできることは? レーザー彫刻機は、好みのデザインを好きな物に彫刻できます。レーザー光線から出る熱エネルギーを使い、彫刻していきます。熱エネルギーのため、木材などに刻印すると、焦げた風合いを楽しめるでしょう。木材以外にも、樹脂やアクリル、ガラス、木工、石などに使用ができます。およそ0.1mmのレーザーで手彫りでは再現できない細かい柄までもきれいに彫ってくれます。素材を削るため、半永久的にデザインが残ることも魅力です。レーザーならではの色合いや風合いが好みの方は、レーザー彫刻機を使った刻印は向いています。 レーザー彫刻機選びのポイント レーザー彫刻機選びのポイントは、以下の5つです。 彫る素材に向いているレーザーを選ぶ 加工したい範囲で選ぶ 自分が実現したい加工に合った出力数を選ぶ 初心者は操作性が簡単なレーザー彫刻を選ぶ 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻を選ぶ レーザー彫刻機の購入を検討している方は、以下の選び方を参考にしてみてください。 彫る素材に向いているレーザーを選ぶ 彫る素材に向いているレーザーを選択するようにしましょう。レーザー彫刻機に搭載されているレーザーは、主に以下の2つです。 CO2レーザー ファイバーレーザー CO2レーザーとは、二酸化炭素を使って光を増幅させる方法です。対象物の表面を熱エネルギーで変形または乖離させて彫刻します。多くのレーザー彫刻機で使われており、金属以外の素材であれば彫刻が可能です。対してファイバーレーザーは、光の増幅媒体に光ファイバーが用いられています。CO2レーザーよりも高出力で、レーザーの品質にも優れており、金属類などにも刻印が可能です。 加工したい範囲で選ぶ 加工したい範囲も把握した上で選ぶようにしましょう。レーザー彫刻機の照射範囲は、30mm×30mmや80mm×80mmなど機械によってさまざまです。自分の描きたいサイズよりも範囲が小さい場合、彫刻されるデザインも自ずと小さくなります。そのため、自分の加工範囲と合ったものを選ぶようにしてください。最近ではアタッチメントを取り付ければ、円柱状のものにも刻印できるレーザー彫刻機が販売されています。機械によって、加工範囲や加工できるものも変わるため、特徴を掴んだ上で選択しましょう。 自分が実現したい加工に合った出力数を選ぶ レーザー彫刻機は、機械によって出力数が異なるため注意しましょう。一般的には、1,500〜3,000mWが主流です。中には、5,000mWや10,000mWを超える高性能なものまで販売されています。木材やプラスチック、レザーなどへの加工は、1,500mWあれば十分に対応できます。出力数が低い分、機械の代金も抑えられるため、初心者におすすめです。対して3,000mW以上の出力のあるレーザー彫刻機は、ステンレスやアルミニウムなど金属素材にも刻印できます。硬い素材に彫刻することが多い場合は、できるだけ出力数の大きいものを選びましょう。 初心者は直感的に操作できるレーザー彫刻を選ぶ 初めてレーザー彫刻機を購入する場合は、直感的に操作できる機械を選んでください。なぜなら、機能を重視して操作性を気にせずレーザー彫刻機を購入してしまうと、使いこなせない可能性があるためです。簡単に始められるように、初心者にはスマートフォンとの相性がいいレーザー彫刻機を選ぶのがおすすめ。Bluetoothで繋げてデータを転送できるものも販売されているため、操作性のチェックは怠らないようにしましょう。 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻を選ぶ 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻機を選びましょう。レーザー彫刻機の中には、WindowsやMac、Androidなど対応しているOSが限られていることもあります。調べずに購入してしまうと、接続できずに購入し直しになることも。自分の持っているデバイスで接続できるか必ずチェックしてください。またレーザー彫刻機の操作には、専用アプリが必要になることが多いです。 おすすめの人気機種3選 ここからは、レーザー彫刻機のおすすめ人気機種を3つ紹介します。1. LaserPeckerレーザー彫刻機2. Florata 彫刻機 小型...
【2022最新版】おすすめ人気レーザー彫刻機3選!
「レーザー彫刻機を探しているけれど、どれにすればいいのか分からない」と悩んでいる方は意外にも多いです。確かにAmazonなどで調べると、多くの機種が出てきて迷っていまいますよね。そこでこの記事では、レーザー彫刻機の選び方やおすすめの機種を3つ紹介します。レーザー彫刻機を使うときの注意点も紹介するため、初めて購入する方も参考にできます。ぜひご一読ください。 レーザー彫刻機でできることは? レーザー彫刻機は、好みのデザインを好きな物に彫刻できます。レーザー光線から出る熱エネルギーを使い、彫刻していきます。熱エネルギーのため、木材などに刻印すると、焦げた風合いを楽しめるでしょう。木材以外にも、樹脂やアクリル、ガラス、木工、石などに使用ができます。およそ0.1mmのレーザーで手彫りでは再現できない細かい柄までもきれいに彫ってくれます。素材を削るため、半永久的にデザインが残ることも魅力です。レーザーならではの色合いや風合いが好みの方は、レーザー彫刻機を使った刻印は向いています。 レーザー彫刻機選びのポイント レーザー彫刻機選びのポイントは、以下の5つです。 彫る素材に向いているレーザーを選ぶ 加工したい範囲で選ぶ 自分が実現したい加工に合った出力数を選ぶ 初心者は操作性が簡単なレーザー彫刻を選ぶ 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻を選ぶ レーザー彫刻機の購入を検討している方は、以下の選び方を参考にしてみてください。 彫る素材に向いているレーザーを選ぶ 彫る素材に向いているレーザーを選択するようにしましょう。レーザー彫刻機に搭載されているレーザーは、主に以下の2つです。 CO2レーザー ファイバーレーザー CO2レーザーとは、二酸化炭素を使って光を増幅させる方法です。対象物の表面を熱エネルギーで変形または乖離させて彫刻します。多くのレーザー彫刻機で使われており、金属以外の素材であれば彫刻が可能です。対してファイバーレーザーは、光の増幅媒体に光ファイバーが用いられています。CO2レーザーよりも高出力で、レーザーの品質にも優れており、金属類などにも刻印が可能です。 加工したい範囲で選ぶ 加工したい範囲も把握した上で選ぶようにしましょう。レーザー彫刻機の照射範囲は、30mm×30mmや80mm×80mmなど機械によってさまざまです。自分の描きたいサイズよりも範囲が小さい場合、彫刻されるデザインも自ずと小さくなります。そのため、自分の加工範囲と合ったものを選ぶようにしてください。最近ではアタッチメントを取り付ければ、円柱状のものにも刻印できるレーザー彫刻機が販売されています。機械によって、加工範囲や加工できるものも変わるため、特徴を掴んだ上で選択しましょう。 自分が実現したい加工に合った出力数を選ぶ レーザー彫刻機は、機械によって出力数が異なるため注意しましょう。一般的には、1,500〜3,000mWが主流です。中には、5,000mWや10,000mWを超える高性能なものまで販売されています。木材やプラスチック、レザーなどへの加工は、1,500mWあれば十分に対応できます。出力数が低い分、機械の代金も抑えられるため、初心者におすすめです。対して3,000mW以上の出力のあるレーザー彫刻機は、ステンレスやアルミニウムなど金属素材にも刻印できます。硬い素材に彫刻することが多い場合は、できるだけ出力数の大きいものを選びましょう。 初心者は直感的に操作できるレーザー彫刻を選ぶ 初めてレーザー彫刻機を購入する場合は、直感的に操作できる機械を選んでください。なぜなら、機能を重視して操作性を気にせずレーザー彫刻機を購入してしまうと、使いこなせない可能性があるためです。簡単に始められるように、初心者にはスマートフォンとの相性がいいレーザー彫刻機を選ぶのがおすすめ。Bluetoothで繋げてデータを転送できるものも販売されているため、操作性のチェックは怠らないようにしましょう。 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻を選ぶ 自分の持っているデバイスに合ったレーザー彫刻機を選びましょう。レーザー彫刻機の中には、WindowsやMac、Androidなど対応しているOSが限られていることもあります。調べずに購入してしまうと、接続できずに購入し直しになることも。自分の持っているデバイスで接続できるか必ずチェックしてください。またレーザー彫刻機の操作には、専用アプリが必要になることが多いです。 おすすめの人気機種3選 ここからは、レーザー彫刻機のおすすめ人気機種を3つ紹介します。1. LaserPeckerレーザー彫刻機2. Florata 彫刻機 小型...
【2022版完全ガイド】レーザー彫刻とは?料金相場から使い方・おすすめ機種まで徹底解説!
「レーザー彫刻って、どのようなものなんだろう」「レーザー彫刻機を購入しようと思っているけれど、どれがいいのかな」と悩んでいませんか?レーザー彫刻とは、レーザーの熱エネルギーを使って対象物に彫刻をする方法です。レーザー彫刻でできることなどを知っていなければ、レーザー彫刻機を購入しても無駄になる可能性があります。この記事では、レーザー彫刻の解説や料金の相場、使い方などを解説します。おすすめの機種なども解説するので、購入を検討している方も参考にしてみてください。 レーザー彫刻とは? レーザー彫刻とは、レーザーの光が放つ熱エネルギーで彫刻をする方法です。木材やアクリルなどさまざまな素材に刻印ができます。入れられるのは文字だけではなく、ロゴやイラストなども可能です。さまざまな素材に好きなデザインができることから注目されている加工方法です。以下では、どのような仕組みで彫っていくのか。さらにレーザー彫刻に見られる特徴を解説していきます。 レーザー彫刻の仕組み レーザー彫刻機は、光の熱エネルギーで彫刻をします。レーザー彫刻機には、光線を作るための発振装置が付いています。発信装置から機械の内部に取り付けられているミラーに光を反射させ、その後レーザーヘッドから光を照射することで、刻印できるようになるのです。レーザー光線が、素材を溶かして彫刻できる理由は、光の波長にあります。太陽光にはさまざまな色があり、1色ごとに波長が異なります。波長が揃っていないため、物に当たっても熱で溶けることはありません。しかし、レーザーから出ている光は、単色性に優れています。波長が揃うため、熱エネルギーの威力が増して、対象物を溶かして加工できるのです。このような仕組みで、レーザー彫刻ができます。 レーザー彫刻の3つの特徴 レーザー彫刻には、以下の3つの特徴があります。 入れたデザインが半永久的に残る 繊細なデザインも入れられる 素材を生かした色合いを出せる レーザー彫刻の特徴を知っておくことで、自分の理想とする加工ができるか判断できます。特に家庭用のレーザー彫刻機の購入を検討している方は、以下を参考に検討してみてください。 入れたデザインが半永久的に残る レーザー彫刻は、対象物に直接刻印する加工方法です。彫刻された部分は、摩擦に強く半永久的に残ります。特に木製の素材に刻印する場合、レーザー彫刻特有の風合いを楽しみながら、オリジナリティのある作品に仕上がるのです。インクを使用する方法だと、使っていると印刷した部分が徐々に剥がれてしまいます。さらに、全て同じ色で印刷されてしまうため、風合いを活かした作品に仕上げることは難しいです。長く使ってほしいものや個性的な作品を作りたいときにレーザー彫刻は向いています。 繊細なデザインも入れられる レーザー彫刻機から出る光の細さは、0.1mmです。機械で彫っていくため、人の手では再現できないくらいの細かいデザインやイラストなども対応できます。例えば、毛を1本1本丁寧に描いた動物のイラストや似顔絵なども刻印できます。細かいデザインを彫って、オリジナリティのあるものを作りたいと考える方は、レーザー彫刻の加工がおすすめです。 素材を生かした色合いを出せる レーザー彫刻機は、素材を生かした色合いを出せる特徴があります。例えば、木材であれば焦げた色やアルミ製品は白色等です。レーザーで加工することで、素材ごとに違った色合いを楽しめます。また色の出方は、照射時間や温度などで変化することも。実際に自分で何度か試して照射し、自分の好きな色合いを見つけることも楽しむ方法の1つです。レーザー彫刻の概要については、以下の記事でも解説しています。詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。関連記事:レーザー彫刻とは?仕組みと出来る事についてわかりやすく解説どんな素材にレーザー彫刻できるの? レーザー彫刻ができる素材は、以下のものです。 金属:アルマイト・ステンレス・チタニウムなど 樹脂:アクリル・ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを合わせたもの)・ポリエチレンなど 木材:単板・合板・硬質繊維板など その他:ガラス・石・布・紙・食品など これらの素材には、レーザー彫刻ができます。機械によっては、出力数が足りずに刻印できないこともあるため、説明書をよく読み、テストをしてから加工しましょう。レーザー彫刻を会社に依頼する場合は、事前に問い合わせてから依頼してみてください。 レーザー彫刻ができない素材もあるため注意 レーザー彫刻は、どんな素材でも彫れるわけではありません。加工ができない素材は、以下の2つです。 有毒ガスが発生する素材 レーザー光線が反射される素材 塩化ビニールやテフロン、フッ素などの素材は、加工ができません。なぜなら有毒ガスが発生してしまうためです。特に塩化ビニールを加工した場合、機械も酸化されて樹脂パーツが壊れてしまう可能性があります。素材が危険なものか見分けがつかない場合は、まず少し燃やしてみましょう。刺激臭や煙が黄色くなっている場合は、塩素を含んでいる可能性が高いです。さらにレーザー光線が反射される素材も加工ができません。例えば、鏡や鏡面仕上げされた金属などです。これらを加工すると、レーザー光線が内部に反射するため、故障の原因になります。説明書には、加工ができない素材についても記載されているため、よく読んだ上で加工しましょう。加工する素材が布やレザーの場合は、以下の記事を参考にしてみてください。関連記事:布やレザーにレーザー彫刻を施す方法と注意点を解説 ...
【2022版完全ガイド】レーザー彫刻とは?料金相場から使い方・おすすめ機種まで徹底解説!
「レーザー彫刻って、どのようなものなんだろう」「レーザー彫刻機を購入しようと思っているけれど、どれがいいのかな」と悩んでいませんか?レーザー彫刻とは、レーザーの熱エネルギーを使って対象物に彫刻をする方法です。レーザー彫刻でできることなどを知っていなければ、レーザー彫刻機を購入しても無駄になる可能性があります。この記事では、レーザー彫刻の解説や料金の相場、使い方などを解説します。おすすめの機種なども解説するので、購入を検討している方も参考にしてみてください。 レーザー彫刻とは? レーザー彫刻とは、レーザーの光が放つ熱エネルギーで彫刻をする方法です。木材やアクリルなどさまざまな素材に刻印ができます。入れられるのは文字だけではなく、ロゴやイラストなども可能です。さまざまな素材に好きなデザインができることから注目されている加工方法です。以下では、どのような仕組みで彫っていくのか。さらにレーザー彫刻に見られる特徴を解説していきます。 レーザー彫刻の仕組み レーザー彫刻機は、光の熱エネルギーで彫刻をします。レーザー彫刻機には、光線を作るための発振装置が付いています。発信装置から機械の内部に取り付けられているミラーに光を反射させ、その後レーザーヘッドから光を照射することで、刻印できるようになるのです。レーザー光線が、素材を溶かして彫刻できる理由は、光の波長にあります。太陽光にはさまざまな色があり、1色ごとに波長が異なります。波長が揃っていないため、物に当たっても熱で溶けることはありません。しかし、レーザーから出ている光は、単色性に優れています。波長が揃うため、熱エネルギーの威力が増して、対象物を溶かして加工できるのです。このような仕組みで、レーザー彫刻ができます。 レーザー彫刻の3つの特徴 レーザー彫刻には、以下の3つの特徴があります。 入れたデザインが半永久的に残る 繊細なデザインも入れられる 素材を生かした色合いを出せる レーザー彫刻の特徴を知っておくことで、自分の理想とする加工ができるか判断できます。特に家庭用のレーザー彫刻機の購入を検討している方は、以下を参考に検討してみてください。 入れたデザインが半永久的に残る レーザー彫刻は、対象物に直接刻印する加工方法です。彫刻された部分は、摩擦に強く半永久的に残ります。特に木製の素材に刻印する場合、レーザー彫刻特有の風合いを楽しみながら、オリジナリティのある作品に仕上がるのです。インクを使用する方法だと、使っていると印刷した部分が徐々に剥がれてしまいます。さらに、全て同じ色で印刷されてしまうため、風合いを活かした作品に仕上げることは難しいです。長く使ってほしいものや個性的な作品を作りたいときにレーザー彫刻は向いています。 繊細なデザインも入れられる レーザー彫刻機から出る光の細さは、0.1mmです。機械で彫っていくため、人の手では再現できないくらいの細かいデザインやイラストなども対応できます。例えば、毛を1本1本丁寧に描いた動物のイラストや似顔絵なども刻印できます。細かいデザインを彫って、オリジナリティのあるものを作りたいと考える方は、レーザー彫刻の加工がおすすめです。 素材を生かした色合いを出せる レーザー彫刻機は、素材を生かした色合いを出せる特徴があります。例えば、木材であれば焦げた色やアルミ製品は白色等です。レーザーで加工することで、素材ごとに違った色合いを楽しめます。また色の出方は、照射時間や温度などで変化することも。実際に自分で何度か試して照射し、自分の好きな色合いを見つけることも楽しむ方法の1つです。レーザー彫刻の概要については、以下の記事でも解説しています。詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。関連記事:レーザー彫刻とは?仕組みと出来る事についてわかりやすく解説どんな素材にレーザー彫刻できるの? レーザー彫刻ができる素材は、以下のものです。 金属:アルマイト・ステンレス・チタニウムなど 樹脂:アクリル・ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを合わせたもの)・ポリエチレンなど 木材:単板・合板・硬質繊維板など その他:ガラス・石・布・紙・食品など これらの素材には、レーザー彫刻ができます。機械によっては、出力数が足りずに刻印できないこともあるため、説明書をよく読み、テストをしてから加工しましょう。レーザー彫刻を会社に依頼する場合は、事前に問い合わせてから依頼してみてください。 レーザー彫刻ができない素材もあるため注意 レーザー彫刻は、どんな素材でも彫れるわけではありません。加工ができない素材は、以下の2つです。 有毒ガスが発生する素材 レーザー光線が反射される素材 塩化ビニールやテフロン、フッ素などの素材は、加工ができません。なぜなら有毒ガスが発生してしまうためです。特に塩化ビニールを加工した場合、機械も酸化されて樹脂パーツが壊れてしまう可能性があります。素材が危険なものか見分けがつかない場合は、まず少し燃やしてみましょう。刺激臭や煙が黄色くなっている場合は、塩素を含んでいる可能性が高いです。さらにレーザー光線が反射される素材も加工ができません。例えば、鏡や鏡面仕上げされた金属などです。これらを加工すると、レーザー光線が内部に反射するため、故障の原因になります。説明書には、加工ができない素材についても記載されているため、よく読んだ上で加工しましょう。加工する素材が布やレザーの場合は、以下の記事を参考にしてみてください。関連記事:布やレザーにレーザー彫刻を施す方法と注意点を解説 ...
レーザー彫刻とは?仕組みと出来る事についてわかりやすく解説
レーザー彫刻とは? レーザー彫刻は、太陽の表面の数倍のエネルギー密度を持つレーザービームによって、素材を切断したり、表面に模様や絵柄などを彫り込む技術です。 彫刻の深さはレーザーの強さや素材の種類によって調整できます。 レーザー彫刻の加工工程は、材質、板厚、加工形状、加工順序などの情報を事前にプログラムとして登録しておきます。 その後、素材を設定してスイッチを押すと、レーザー加工機が自動で作動し、加工が行われます。 レーザー彫刻は、刃を使うカッターによる彫刻と違って光によって加工する為、刃こぼれを気にする必要が無く、1mm以下の非常に精密な製造が可能なのが大きな特徴です。 レーザー彫刻の中でも加工に使用するデータの形式の違いから「ベクター彫刻」と「ラスター彫刻」の2種類に分類されます。 初心者の方の中にはこの2種類の違いを知らないまま製作準備を進めてしまって後からの修正が大変になってしまう方もいるようなので、あらかじめ押さえておく事をおすすめします。 ベクター彫刻とは? ベクター彫刻は素材を切断加工する際に使われる加工法です。 画像を点で表現するラスター形式に対して、円やカーブ、色などを図形の集まりとして表現しているのがベクター形式です。 ベクター彫刻は始点から終点に向かって光を照射していく形式なので、動きに無駄が無く、ラスター彫刻よりも短時間で加工が出来ます。 ベクター彫刻で作成する際には画像はドロー系のソフトウェアのIllustrator等を使用し、.svg、.ai、.eps等の拡張子を使用して下さい。 ラスター彫刻とは? ラスター彫刻とはラスター形式と呼ばれるグラフィックデータによる加工です。 ラスター形式とは画像を点を集めて表現されているデータの事を差し、主に素材に印や文字などを彫る時に用いられる方法です。 Adobe製品のペイント系ソフトウェアであるPhotoshopがラスター形式で、拡張子は.png、.jpg、.gif等を用いて保存する事が多いです。 レーザー光を指定された1つの点ごとに出力して形成していく為、微妙な濃淡など繊細な表現をするのに向いている反面、ベクター彫刻に比べて時間が掛かります。 レーザー彫刻の仕組み 仕組みに関しては非常に細かく専門的な部分ですが、レーザー彫刻を上手に活用する上で重要ポイントとなります。 レーザー彫刻 レーザー(光)の仕組み 小学生の頃に虫眼鏡で太陽光を集めると段々と一箇所が黒く焼け焦げていき、最終的に紙に穴を開ける実験をした事がある人は多いと思います。 レーザー彫刻も光を集めて穴を開け、形成するという意味では上記の実験と近い原理で成り立っています。 光は基本的には電磁波で出来ていて、太陽光(自然光)や電球など私たちが明りを灯す為に使う光は複数の波が集まって出来ていて光はあらゆる方向に拡散します。 一方、一つの波長のみで構成されているのがレーザー光です。波長が単一な光は強い指向性を持ちます。 指向性とは直進性が強く広がりを持たない特性を持ちます。 その指向性の高いレーザー光をレンズに集める事でエネルギー密度の高い光源を得られて、その高エネルギー密度の光源を使い、マーキングや切断といったレーザー彫刻ができるようになります。...
レーザー彫刻とは?仕組みと出来る事についてわかりやすく解説
レーザー彫刻とは? レーザー彫刻は、太陽の表面の数倍のエネルギー密度を持つレーザービームによって、素材を切断したり、表面に模様や絵柄などを彫り込む技術です。 彫刻の深さはレーザーの強さや素材の種類によって調整できます。 レーザー彫刻の加工工程は、材質、板厚、加工形状、加工順序などの情報を事前にプログラムとして登録しておきます。 その後、素材を設定してスイッチを押すと、レーザー加工機が自動で作動し、加工が行われます。 レーザー彫刻は、刃を使うカッターによる彫刻と違って光によって加工する為、刃こぼれを気にする必要が無く、1mm以下の非常に精密な製造が可能なのが大きな特徴です。 レーザー彫刻の中でも加工に使用するデータの形式の違いから「ベクター彫刻」と「ラスター彫刻」の2種類に分類されます。 初心者の方の中にはこの2種類の違いを知らないまま製作準備を進めてしまって後からの修正が大変になってしまう方もいるようなので、あらかじめ押さえておく事をおすすめします。 ベクター彫刻とは? ベクター彫刻は素材を切断加工する際に使われる加工法です。 画像を点で表現するラスター形式に対して、円やカーブ、色などを図形の集まりとして表現しているのがベクター形式です。 ベクター彫刻は始点から終点に向かって光を照射していく形式なので、動きに無駄が無く、ラスター彫刻よりも短時間で加工が出来ます。 ベクター彫刻で作成する際には画像はドロー系のソフトウェアのIllustrator等を使用し、.svg、.ai、.eps等の拡張子を使用して下さい。 ラスター彫刻とは? ラスター彫刻とはラスター形式と呼ばれるグラフィックデータによる加工です。 ラスター形式とは画像を点を集めて表現されているデータの事を差し、主に素材に印や文字などを彫る時に用いられる方法です。 Adobe製品のペイント系ソフトウェアであるPhotoshopがラスター形式で、拡張子は.png、.jpg、.gif等を用いて保存する事が多いです。 レーザー光を指定された1つの点ごとに出力して形成していく為、微妙な濃淡など繊細な表現をするのに向いている反面、ベクター彫刻に比べて時間が掛かります。 レーザー彫刻の仕組み 仕組みに関しては非常に細かく専門的な部分ですが、レーザー彫刻を上手に活用する上で重要ポイントとなります。 レーザー彫刻 レーザー(光)の仕組み 小学生の頃に虫眼鏡で太陽光を集めると段々と一箇所が黒く焼け焦げていき、最終的に紙に穴を開ける実験をした事がある人は多いと思います。 レーザー彫刻も光を集めて穴を開け、形成するという意味では上記の実験と近い原理で成り立っています。 光は基本的には電磁波で出来ていて、太陽光(自然光)や電球など私たちが明りを灯す為に使う光は複数の波が集まって出来ていて光はあらゆる方向に拡散します。 一方、一つの波長のみで構成されているのがレーザー光です。波長が単一な光は強い指向性を持ちます。 指向性とは直進性が強く広がりを持たない特性を持ちます。 その指向性の高いレーザー光をレンズに集める事でエネルギー密度の高い光源を得られて、その高エネルギー密度の光源を使い、マーキングや切断といったレーザー彫刻ができるようになります。...